みなさま、「生成AIパスポート」という資格はご存知でしょうか。近年、ChatGPTやGoogle Bard、BingAIなど様々な生成AIが話題になっていますね。
私も、ChatGPTをビジネスで、たまに使っておりましたが、この資格を知った時、「そもそも生成AIについてあまり知らないので、この機会に勉強しよう」と思って受験を決めました。
実際、勉強してみると「生成AIでこんなこともできるんだ、こんな効率的なプロンプト(指示文)もあるんだ」と多くの発見がありましたので、「生成AIパスポート」は、こんな方向けにオススメできる資格だと思います。
【こんな方にオススメ】
- 生成AIを使い始めたい
- 今使ってるけど、もっと効率の良い使い方を知りたい
- 生成AIについてもっと活用できる方法を知りたい
- 生成AIのプライバシー、セキュリティについて学んでおきたい
生成AIパスポートとは?
生成AIパスポートは、※一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する「生成AIに関する基礎知識や簡易的な活用スキルの習得を可視化するための資格試験」です。
※一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)について
GUGAは、生成AIを社会に実装し、産業の再構築を目指す一般社団法人です。その第一歩として、生成AI活用スキルの習得・可視化を推進するべく、資格試験「生成AIパスポート」の企画・開発を進行しています。官公庁・団体・企業・有識者の皆さまとともに歩みを進め、一つひとつの活動をスピーディーかつ正確に実行して参ります。
引用:https://guga.or.jp/about/
AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学ぶことができます。
2023年9月1日に、第1回試験の受験申込みが始まった新しい資格になります。
取得すると、どんなメリットがあるの?
昨今、生成AIを取り入れる企業が多く、業務効率に役立てていますので、今後ニーズが高くなっていくであろうと予測されます。
本試験では、学習範囲は広く、AIとは何かという広義のところから、生成AIの歴史、種類、情報セキュリティ、テキスト生成AIのプロンプト制作と実例まで幅広く体系的な知識が身につけることが可能です。
就職目線で見でも、面接官に良い印象をもたれる可能性は高いと考えます。
理由としては、私が、仕事で、採用人事にも携わっていますが、仮にこの資格を持っている方がいた場合、印象としては「テクノロジー情報のキャッチアップは早く、自ら主体的に学習ができる方」という印象を受けるからです。
また、認知度がまだない分「なにその資格??」と「興味をもたれるポイント」にも十分なり得ると考えます。
勉強方法は?
公式テキストを使っての学習となります。
公式テキストは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)への無料会員登録後に購入可能です。
1回目の試験なので、2023年10月6日現時点では過去などの教材はでておりません。
ひたすら公式テキストを読み込むかたちですが、私の場合は、予備知識もあったので、勉強時間は10時間ほどでした。
機械学習のモデルの違いなどをしっかり理解する部分が一番時間を要しました。。。
全く知識がない方は、その倍の20時間、約1ヶ月ぐらいみておけばよさそうな気がします。
受験した感想
公式テキストを何周か読み、各学習モデルの違いをはっきり理解することができれば、合格できると思います。
私は、ある程度、事前知識があったので、試験の1週間前に申込みをして、公式テキストを3往復読んで試験に望みましたが、学習モデルについての詳細問題が、そこそこ出題されたのでもう少し、学習しておけばよかったなと反省しております。
試験の内容をお伝えすることは、試験後アウトラインの禁止事項に該当するため、詳細はお伝えはできませんが、不正解を選ばす問題もそこそこ出ますので、しっかり理解することが大事だと思います。
試験概要
受験資格
受験資格はなく、どなたでも受験は可能です。開催形式などは以下の表を参照下さい。
開催形式、試験時間、費用など
開催形式 | オンラインでの実施 ( IBT方式※1) |
試験時間 | 60分間 |
問題数 | 60問 |
出題範囲 | シラバスより出題 |
受験費用 | 11,000円(税込)※2 |
※1:IBT方式とは、インターネットを経由して実施する試験やeラーニングの総称です。パソコンやスマートフォン、タブレット等から受験することができます。
※2:受験者が「学生」の場合、受験料は5,500円(税込)で受験できます。なお学生であることを証明できない場合はその定めではありません。
試験出題範囲
公式テキスト内の範囲が全て対象(約147ページ分)となり、構成としては、以下5章で構成されています。
第1章 AI(人工知能)
第2章 生成AI(ジェネレーティブAI)
第3章 現在の生成AI(ジェネレーティブAI)の動向
第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則
第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例
申込方法
個人で申込みする方法と、法人で申込みする方法があります。
こちらでは個人での申込み方法について記載します。(法人申込みの場合はこちらを参照下さい。)
たった、2STEPで完了します。
直近の試験日程日はHPで確認して下さい。
試験時の禁止事項
本協会のページで禁止事項について以下のように記載されています。
以下の行為に該当した場合(該当すると疑われる場合を含む)は失格となります。
引用:https://guga.or.jp/outline/
・必要物以外を持込、使用した場合
・デュアルディスプレイ、複数モニターを使用した場合
・試験実施内容の録音、録画、ライブ配信を行なった場合
・IBT受験ページ以外のWebページを閲覧した場合
・ブラウザ以外のアプリケーションを使用した場合
・試験内容をメモした場合
・試験に関して知り得た情報の複製、第三者への開示、漏えいをした場合
・試験中に飲食、喫煙をした場合
・試験中に途中退席をした場合
・試験中に会話をした場合
・試験終了ボタンを押す前に画面を閉じた場合
・第三者へ助言を行ったまたは助言を受けた場合
・受験申込者以外の人物が代わりに受験した場合
・不正行為を行った場合あるいは疑わしい行為が判明した場合
・その他、試験における一般的な注意事項に該当する行為を行なった場合
上記に注意して試験に望みましょう。また、及び試験後の対応についても気をつけましょう。
おわりに
今回は、生成AIパスポートについてと受験の感想について書きました。
今後、仕事を効率化する上で、生成AIの知識はあって損はないと思います。
ここで興味を持った方は、次回の生成AIパスポートにぜひ挑戦してみてください。
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